3月5日ADCCアジア・オセアニア予選が行われました。
この日は、D-NETグラップリング&ストライキング、プロ柔術花鳥風月、DUMAU関西と各地で熱戦が繰り広げられました。
女性のブラジリアン柔術愛好家、キャサリンさんがADCCを観戦されたのでそのレポートです。
アブダビコンバットクラブ(以下、ADCC)世界大会は、ブラジリアン柔術や、サンボ、柔道、レスリング、あるいはその他の組み技系格闘技をベースに腕を磨いてきた組み技師たちが目指す、まさに寝技の世界一を決める大会である。1998年に始まり、今年で12回目を迎える、2年に1度の祭典だ。
今年、フィンランドはエスポー市で9月22日(金)・24日(日)に開催されるこの世界大会に向けて、総勢62名の猛者たちがアジア・オセアニア予選に応募し、うち59名がしのぎを削った。
なかでも、やはりというべきか、昨年、黒帯昇格直後にIBJJFアジア選手権アダルト黒帯ライトフェザー級を制した嶋田裕太(ネクサセンス)をはじめ、総勢22名が集結して、1名の欠場もなく当日を迎えた男子最軽量の65.9kg以下級には、多くのギャラリーの注目が集まった。
1回戦シードで迎えた準々決勝戦。嶋田にいつものような切れが見られない。スロースターターなのか、それともRIZINグラップリングで優勝こそしたものの、精彩を欠いたままの状態なのか。と思いきや、準決勝戦ではギアを一段上に入れてきた。しかし、まだ極めはなく、6対0での決勝戦進出。
一方、別の山にいた佐野貴文(アクシス)。要所で柔術の技術が光る。が、迎えた準決勝戦ではベテラン西林浩平(パトスタジオ)を相手に0対0。延長戦、西林が渾身のタックルで追いつくも、レフ判で佐野。昨年末のRIZINグラップリングの雪辱を期す。
そして決勝戦。序盤からスクランブル状態。足関、パスガード、バックテイクともつれあう両者。先に仕掛けたのは佐野。バックに張り付くが、ポジショニングの設定が微妙に緩かったか、極めには至らず。その直後にバックを取り返した嶋田が、きっちり手刀を喉元にねじ込んで、リアネイキッドチョークを極めた。
その他は下記の公式結果を参照していただきたい。
■ADCCアジア&オセアニア予選結果
●66キロ以下級
優勝 嶋田裕太(ネクサセンス)
準優勝 佐野貴文(アクシス)
3位 カルダー・アブディカビル(カザフスタン・トップチーム)
●77キロ以下級
優勝 オスマンザン・アシモフ(カザフスタン・トップチーム)
準優勝 鈴木槙吾(アライアンス)
3位 ジャック・ベッカー(ノヴァウニオン)
●88キロ以下級
優勝 キット・デイル(アブソリュート MMA)
準優勝 バイキング・ウォン(イングロリアス・グラップラーズ)
●99キロ以下級
優勝 小澤幸康(TEAM-KAZE)
準優勝 南和良(パラエストラ大阪)
3位 ハリー・グレッチ(イゴールMMA)
●99キロ超級
優勝 関根秀樹(ボンサイブルテリア)
準優勝 キム・ヒョンウ(10th プラネット)
3位 アントン・アマンバエフ(カザフスタン・トップチーム)
●女子60キロ以下級
優勝 湯浅麗歌子 (パラエストラ品川)
準優勝 イウィア・グルコワスカ(アブソリュートMMA)
3位 ピッパ・ショー(モロウブラ・アブソリュートMMA)
嶋田裕太選手と佐野貴文選手の両選手はアジアオープン2017でBJJチャンネルでスポンサーさせていただきましたが、その両者が決勝で対決したというのは感慨深いものがあります。この試合はFULL FORCEの荒木さんが撮影されてたみたいですけど、DVDになるのでしょうか。他の階級の選手達の試合も観たいですね。
嶋田裕太選手はパン選手権2017、世界柔術選手権2017と続けてBJJチャンネルでスポンサーさせていただきます。
BJJチャンネルオンラインショップで3月12日深夜まで予約販売受付中です。